建築系学生のための2ヶ月間のインキュベーション・プログラム「ASIBA」開催決定|ASIBA
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建築系学生のための2ヶ月間のインキュベーション・プログラム「ASIBA」開催決定|ASIBA

東京大学・早稲田大学建築学科生有志(代表:東京大学大学院建築学専攻修士一年 二瓶雄太)は、建築系の学生を対象にした2ヶ月間の都市建築領域に特化したインキュベーション・プログラム「ASIBA」(Architecture Studio for Impact Based Action)の開催を決定しました。本日よりプログラム参加者の募集を開始します。

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1. プログラムステートメント

建築は、住宅で数年、都市では数十年、半世紀にも及ぶ計画が必要になる領域です。遠い未来の人々のライフスタイルや社会システムの姿、今より良くなっていて欲しいと願う世界の姿を想像しながら、「未来へのビジョン」を武器に、ありえる未来を提示し建築をしてきました。 しかし、建築系学生にとって「未来へのビジョン」を社会や市場に対して実験・社会実装する障壁は未だ大きいと言わざるを得ません。たとえそれがクリエイティビティを持ったアイデアでも、プレゼンボードの中で完結してしまい社会実装に結びつかず悶々としたり、学内での評価や他者と相対化してしまい自己否定に陥ってしまうなど、自分の「未来へのビジョン」に自信を失っていく姿などを多々見てきました。

こうした課題に対して本プログラムは、建築系学生の「未来へのビジョン」を実験・社会実装・事業化する初めの足場(ASIBA)を作ります。社会状況を丁寧に読み取る感性や想像力、未来志向のメタな視点、そして形に落とし込む力強さを持った建築学生が、その才能を発揮できる未来を作るためのプログラムを開催し、プラットフォームを生みだし、建築系学生にとっての新たな選択肢となることを目指します。本プログラムに集う建築系学生が、複雑化した都市建築領域の社会的課題を、実効性を伴った建築的アプローチで解いていくことを信じています。

2. 開催背景について

■ 複雑化した都市建築領域の課題を紐解き、社会的インパクトを生み出す「次世代アーキテクト」のあり方を探求して

ー建築家は、次第に発言力をもてる社会的イデオロギーに属せなくなってしまいました。いま属しているとしたら、それはコマーシャルなイデオロギーです。市場経済というシステムに従属し、公共建築や都市設計よりも、商業的な建築施設を優先して手がけているのが現状です。例えば東京でいま、お金を使わずに長居ができる公共的な建築空間がどれだけ新たにつくられているでしょうか?

気候変動や都市の亜熱帯化、人新世時代の建築都市のあり方、人口減少と都市政策、新たなテクノロジーの台頭、社会的な格差や分断の露呈など、都市と人間環境は重大な課題に直面しています。この時代に建築を学ぶ私達の最も大きな問いは、それらの課題に対してハードの領域を司る建築家という職能の再編成が必要なのではないか、そして、複雑化した社会像と対峙していく私達はそのような意識を強く持たざるを得ない世代なのではないか、ということです。 本プログラムでは、建築を学ぶ若者の思い描くこれからの社会像やシステム、都市建築のあり方、解決したいと願う都市課題等を起点にし、次世代アーキテクトとして社会的インパクトを起こせる実証実験のリサーチ、企画、実施までを行います。大学教授、不動産・ゼネコン等・起業家・プログラム運営事務局など産官学の多くのステークホルダーが共になって、このプログラムを作り上げていきます。

■ ビジョナリーとしての建築学生の才能を潰さない未来を作るために

「数年間建築教育を受け、描きたい社会の形や解決すべき課題は見つけたものの、都市・建築の業界は個人としての参入障壁が非常に高く、社会実装を目指して作ることや実験することすら難しい」「建築領域以外のビジネス的視点やプロジェクトデザイン、事業設計などの知識が乏しく、社会に仕掛ける前にアイデアを捨てて挫折してしまう」そんな状況を私達は何度も見てきました。また、大学の設計スタジオなどで評価されず他者と相対化してしまい自己否定に陥ってしまう、自分の社会や世界の見え方に自信を失ってしまい都市建築業界から離脱してしまう、といったことも未だに多数あります。 しかし、建築を学ぶ若者の柔軟なアイデアや、社会の状況を俊敏に読み取る感性、そして建築特有の未来志向でメタ的な視点は現代社会に最も必要なビジョナリーなの視点であり、才能の磨き方次第で輝くものがあると考えています。ASIBAのプログラムでは建築系学生の若者の才能を潰さない未来を作るための新たな選択肢となることを目指しています。

■ クライアントありきではなく、実効性ある建築デザイン教育へ

分散化する諸事象の新しい「繋ぎ方とまとめ方」をデザインすること、建築家(アーキテクト) としてプロトタイプ(一般解になり得る特殊解)を提示し起業家(メタアーキテクト) としてそれを敷衍する(システム化し普及させる)ことこそが、次の時代を拓く者の立ち振る舞いであると私たちは信じている。

建築デザイン教育はこれまで空想的なプロトタイプや空間の統合的な設計力を建築家としてのスキルセットとして鍛えてきました。しかし、特殊解を普遍化させる、一般化させる社会変革の領域まで踏み出せずにいると考えています。これからの時代、次世代アーキテクトの姿として都市と人間環境の将来が直面するであろう重大な課題が差し迫る中、クライアントの与件やコンペティションを待つことなく、自ら描きたい社会像を提示し、プロトタイプを作成し、実効性を持った形として一般化していく起業家的な姿勢を持つ必要があるのではないでしょうか。私たちはアイデアを行動に移すベンチャーアクセラレーターを実施しているMITdesignXを参考とし、建築デザインの革新とアントレプレナーシップを持った建築系の若者の輩出を目指します。

3. プログラム概要

■ インキュベーションプログラムの特徴

1. 第一線のメンターによるレクチャーやサポート 建築系社会起業家やデベロッパーが参画し、事業の開発・成長をサポートします。都市建築の抱える課題に対しての社会的なインパクトとビジネスデザインの両方にコミットし、どのように実証実験、事業構想、事業運営をしていくのかという問いに2ヶ月間のプログラム期間中、伴走支援を行います。 ※メンター等随時公開 2. PoC運用資金の獲得機会 8週間のプログラムを通して生み出した各自の事業案を、最終週に設けられた最終審査会にて協力企業や関係者に向けて発表します。実証実験(PoC)に進む強度のある事業案には、審査の上で協力企業からPoC運用資金を獲得する機会が与えられます。

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3. 8週間の短期プログラムでの実施 毎週土曜午前に開催。8週間の短期プログラムで、リサーチから事業構想、実証実験までのサイクルを回します。各週の講座ではレクチャーやワークショップ、ビジョンの深掘り、リサーチなど一連のプロセスを含む、濃密な時間を過ごすことができます。

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4. 少人数の建築系学生コミュニティ ASIBAは同世代・少人数の熱量を持ったコミュニティです。建築・都市の課題や構想を共有し、建築・都市領域を破壊的に変革する同志の集う場として走り出します。

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■ プログラムの詳細

毎週土曜日の10:00-13:00に開催予定です。各回ではゲストレクチャー(現在調整中)+ワークショップ+エスキス発表等を実施します。実施会場は東大本郷キャンパス近辺を予定しています。

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■ 本プログラムへの応募方法について

  • 募集人数:10名程度 ※1
  • 参加費: 無料
  • 応募要件 (下記に掲げる要件を、2023年9月25日時点で全て満たす方 ※2):
    • 大半のプログラムに参加できる方
    • 大学(院)生・短大生・専門学校生および高等専門学校生である方
    • プログラム概要や目的に共感し、自ら次世代アーキテクトとして社会的インパクトを実現する取り組みを実行しようという気持ちを持っている方。

※1 募集人数は変動の可能性あり。選考を伴います。 ※2 これを満たさないが応募を強く希望する場合は、応募フォームの最後のセクションにてご相談ください。

  • 受付期間: 2023年9月24日(日)〜9月30日(土)24時まで
  • 応募方法: 応募フォーム (https://forms.gle/1XFByDXYUjdUYjVn6) への記入・提出をお願いします。選考結果は10月2日までにご連絡します。

■ オンライン事前説明会 本プログラムに関心のある方向けに、オンラインにて事前説明会を実施します。下記の参加フォームに記入していただき、メールアドレスにzoomリンクを送付いたします。応募にあたって説明会の参加は必須ではありません。

4.ASIBAプログラム運営事務局について

以下の東大早稲田建築系の有志にて運営しております。運営メンバー・サポートメンバーも募集しておりますので、ぜひお問合せください、一緒に作っていきましょう!

二瓶雄太 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 M1 建築の解体を専門とする。理論構築・歴史研究と並行して、解体材の再利用や解体予定の建物の葬送などに取り組み、研究と実践の往復を心がけている。2022年 総務省 異能vation 採択 https://yutanihei.studio.site/ https://twitter.com/___yuhe

森原正希 早稲田大学創造理工学部建築学科中谷研究室 B4 建築史系研究室に在籍しながら、建築デザインファームやクリエイティブチーム、スタートアップにていずれも社会課題と建築的アプローチを紐付けた建築プロジェクトを推進している。研究テーマは「人新世における生きもの建築史/脱人間中心主義の建築設計」 https://twitter.com/hamorari3

髙野広海 東京大学工学部都市工学科 B3 東京大学にて学内最大規模の分野横断型カンファレンスTEDxUTokyoを5年ぶりに復活させた。今年6月までロンドン・UCLに1年間留学。地方都市の公共交通や中心市街地活性化、住宅政策、都市計画の制度比較などに関心。TEDxUTokyo 2022 代表/ HCAP Tokyo 15期 代表

山路湧 東京大学新領域創生科学研究科社会文化環境学専攻 M1  スタートアップにて位置情報共有アプリ「NauNau」、法人向けメタバース「XRStudio」等を運営する。大学院では、地域通貨やDAOによるまちづくりの研究をしている。Suishow株式会社 COO https://www.suishow.net/

須藤望 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 M2 数理手法を用いた建築計画の研究室に所属。現在は、生成系AIの実践と思索に焦点を当て、建築・都市の分野で社会実装や創作活動に取り組んでいる。建築系スタートアップにてインターンも行っている。 https://twitter.com/pseudoschiz0

5.メディア/お問合せに関して

お問い合わせはこちらにご連絡ください。また、企業や大学、行政、メディア等からのご連絡も受け付けております、気軽にご連絡下さい。

asiba.studio@gmail.com